投稿者: YamanouchiKatsura

  • 夏のモーターサイクルライド

    生暖かい時速100kmの突風を正面に受けながら,ヘルメットの風切音にさらされ,尋常でない熱気と騒音を発する1200ccの4気筒DOHCエンジンを股間に抱いて,かすかな振動の伝わる鉄棒を掴んでひねってひたすら前方をにらみつづけること2時間。南紀白浜から自宅までの約160kmを一気に走りきった。

    いったい何度まで上がっているのか,猛烈に暑い2km以上の長い一車線トンネルに入り,のろのろ走る大型車を抜くに抜けず,酸欠で気が遠くなってそのまま逝ってしまうのではないかという恐怖におびえながら走るのは,非常に悲惨な有様である。

    夏のバイク長距離ライディングには「修行」という表現がぴったりあてはまる。

    こんなことが楽しいんだから,困ったものだ。。。

  • 残暑お見舞い申し上げます

    猛暑続きの日々ですが,いかがお過ごしでしょうか。

    熱中症などにご用心ください。

    私の夏期休業は,8月13日から15日までの3日間です。この間は,電話での受付も致しておりませんので,あしからずご了承ください。

    まあ,休みといっても,事務局を閉めているだけで,私は溜まった起案やら事務処理やらで,結局は事務所で仕事をしております。

    そのような次第で,現在,新しい事件を受任する余力がありませんので,私のWebサイトや,このブログをご覧になって連絡を頂いても,お引き受けできません。恐れ入りますが,最寄りの弁護士会へ,ご相談ください(クリックすると日弁連サイトへ飛びます)。

  • 刑務所・少年院は無菌室である

     以前担当した業務上過失致死事件の国選弁護刑事事件の被告人(加害者)が,受刑者となってある刑務所で服役している。この刑事事件は,放縦な生活をしていた受刑者が,不眠の影響下に自動車を運転して事故を起こし,同乗者らを重傷・死亡させたものだった。

     この受刑者から,刑務所での作業賞与金が溜まったので,被害者(故人)へ線香代を送りたいとの手紙が届いた。私は,遺族への取り次ぎを引き受け,後日受刑者から送られてきた1万円札1枚を,受刑者の手紙とともに被害者遺族へ送った。

     このようなことは滅多にあることではなく,大半の受刑者は裁判が終われば再び弁護人に接触して被害者に被害賠償をすることはない。有り体にいえば,「逃げてしまう」のである。

     被害者遺族からは「受刑者の気持ちは分かった。しかし,彼は刑務所という,世間から隔絶された無菌室にいて,反省する環境が十分に用意されている。だから,彼が出所してからさらに年月が経ってみないと,彼の本当の気持ちは分からない。もし,そのときにもまだ謝罪の気持ちがあったら,そのときは墓前へ参ってほしい。」との返事があった。

     最近,民事専門になってきて,刑事弁護事件をほとんど扱っていない。しかし,刑事事件をやっていると,ときどき,こんないいこともある。
     さだまさしの「償い」が私の頭の中でリフレインしている。