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  • 貸金業:金利引下法案の混迷

    元凶は金融庁の弱腰にある。

    いったいどこの貸金業者が頼んだかとおもうほど,(事業者・消費者双方から見て)使い物にならない「例外規定」や,経過規定というには長すぎる9年間もの特例措置。

    また,利息制限法の区分変更で,ほとんどの少額借入の上限利息は,改正前に比べて逆に「上がる」という「改悪」である。

    高金利による安易な貸し出しが消費者の家計を破綻させ,ひいては人生を破綻させ,自殺に追い込まれる者数知れず,さらには,死ねば死亡保険金が貸金業者の手に入るという,これまでの惨状を知っての法案であれば,あまりにもひどい。

    営業店舗の違法取り立てをいくら取り締まっても,元栓が緩いのだから,それだけではダメである。また,この問題について,貸金業者の意図を受けて,金融庁へ圧力をかけている国会議員も,それが真に国民一般の利益にかなうと考えているのであれば,正々堂々と表に出てきて議論されればよい。

    こんなことでは,後藤田正純衆院議員が怒るのも無理はない。同議員にはぜひ国会で筋を通して頑張って頂きたいと思う。

    大阪弁護士会では,この金利問題について,来る国会へ向けて,署名活動を行っています。大阪ではすでに1万人近くの署名が集まっていますが,健全な法改正の実現に至るには,まだまだ世論の声が少ないので,是非とも署名運動にご協力ください

  • 迷惑メールフォルダ

     暇つぶしにスパムメーラのアイデアを観察するのはそれなりにおもしろいけれど,毎日同じようなメールが来たら飽きますよね。

     一時期,メールアドレスを変えてしまおうかと思うほど,ジャンクメールに困っていましたが,試しにプロバイダの迷惑メール除去を設定してみたら,スパムメールがすっきりなくなりました。快適快適♪

     プロバイダによって,設定方法や効果は違うかもしれませんが,これはおすすめです。
     ちなみにニフティならhttps://www.nifty.com/mail/webmail/spam_folder.htm(会員のみ)で設定できまっせ。

  • 生き様をかいま見るとき

    この仕事をしていると,いろいろな人にお会いする。

    今日は,市内のOさん宅を訪問した。長年の労働環境で肺を患い,酸素吸入器が欠かせず,外出時にはボンベを背負わなければならない。事務所までお越し頂くことが事実上大変難しいので,打合せのために出向いていった。

    思うように体が動かないしんどさ。妻との別れ,息子らの造反,普通の人なら到底正気でいないようなシリアスな状況である。
    それでも,Oさんは,相談できる兄弟があり,かろうじてでも命があることを感謝し,一人暮らしの今の状態がいままででいちばん楽しいんだと話す。これまで家族を支えるために艱難辛苦を乗り越えて来られたのだろう。

    腰の低さ,それでいて芯の強さ。これまで出会った依頼者の中でも群を抜く人格が語り口や目線に現れている。やはり,一人で大きな商売をやってきた方は,「骨」の造りが違うと感じた。

    この件は,まだ当面解決には至らないが,このような依頼者のお役に立てること,そして,その人格の一端に触れて感化されること,この仕事をしていて,幸福を感じる瞬間である。

    私もOさんのように,強くそして優しくなれるよう,これからも精進していきたい。